一般外来
1. 必要な検査をきちんと行ない、病状にあった治療を行ないます。
例)
血液検査・のどのバイキンを調べる検査・レントゲン検査
徳島健生病院での脳波・頭部CT・MRIなど
2. 最近の医療の考え方にもとづき、適切な治療を行います。
例1)
熱があっても、抗生物質は有害なことがあるので必要なときに処方します。
血液検査などでウイルス性の発熱とわかれば、細菌にしか効果のない抗生物質(抗菌薬)は飲ないほうがいいわけです。
例2)
鼻水どめの薬は、あまり処方しません。
副作用は、眠くなる・のどがかわく・けいれんがおこりやすくなる、など。
(熱性けいれんを起こしたことがある5歳以下のお子さんには、発熱中あまり使用しません。)
たとえば、アメリカでは最近は5歳以下のお子さんには原則処方されなくなっているといいます。
少々の鼻水は出ていてもよいと考えます。
処方するときは、なるべく安全なものを選びます。
3. 文章や写真を用意し、ていねいな説明を行ないます。
4. 気軽に話し合える雰囲気づくりを大切にします。
スタッフは笑顔と思いやりを大切にします。
診察の最後に「ほかに気になることはありませんか?」と聞くこともよくあります。
また、こども本人が病状を語っていただいてかまいません。
5. 1人1人の条件にあった医療を行います。
そのために、希望の薬の剤型(水・粉・錠剤など)、1日2回の薬の希望、保育園・習い事・部活動・病気の家族歴などを詳しくお聞きしています。
その子の過去の病気のパターンなどを記録しています。
6. 大事なことは、話し合いの上で決定します。
人の価値観・感じ方・考え方はさまざまです。
医師が自分の考え方を押しつける時代は終わったと言われます。
当院では、医師も自分の判断の理由を説明し、違う考え方も積極的にお話しします。保護者の方もご自身の考え方を遠慮なくお話ください。
そうして、価値観の相互理解にもとづく話し合いで、検査・治療が決定されることが最善と考えています。
例1)
発熱に対し、解熱剤の坐薬などを使うかどうか?
→発熱で免疫が高まってバイキンが弱るので使わないという考え方もあるが、水分・栄養・安静がとれないときは、本人のほうがよけいに弱るので使ってよいと考えています。
例2)
ステロイドホルモンのぬり薬を使いかたをどうするか?
→薬の強さ・使用量と副作用について説明します。